ast

特定のコードの特定の箇所を引用して言及したいという話

前回の記事の続き 前回の記事で、以下のようなことを言っていた。 そしてわかりやすさを考えると、「どのクラスのどのメソッドの中のどの箇所か?」という形で表現したい(今回の場合は「WebSocketEndpointのdecode()メソッドのjson.loads()部分」という形)。…

go runに引数として.goのファイルを渡す方法について

通常go runは以下の様にして使う。 $ go run my/main.go my/xxx.go このときxxx.goはソースコードとして扱われてbuild時のpackageに含まれる。 ところで、go/astなどのコードを試しているときには、.goのファイルを入力として扱いたいときがある。このような…

prestringの表現をASTから生成する機能を追加した

github.com 個人的にコード生成をするときにはprestringというパッケージをベースにして行うことが多い。テンプレートエンジンによるコード生成やASTを直接触る方法との差分は別の機会に書くとして今回追加しようとした機能についてまとめておく。 コード生…

go言語でASTの解析にgo/typesの機能を使うことの威力について

goはASTの解析が手軽なのが便利。ところでこれにgo/typesの機能を使うととても便利になる。その威力を一番わかりやすく体験できそうな例を思いついたので紹介する。 (実際にはgo/typesの機能の使いかたはこれいがいにも色々ある) go/types? go/typesとい…

go言語のASTの全てのコメントは、*ast.File以下の子孫ノードから集める事はできないという話

*ast.File はファイル中のすべてのコメントを持っている goでASTを取り出すと、通常はファイル単位で扱うことになる。この時の値の型は *ast.File。ここで対応するファイル中のすべてのコメントは ast.File のCommentsフィールドにある。コメントは *ast.Com…

goのast.Fileからファイル名を取得する方法

*ast.File からファイル名を取得したい goのファイルのimportなどの情報を取得するのに、直接 go/* のpackageを使うよりも golang.org/x/tools/go/loader を使うのが手軽。 pkgname := "golang.org/x/tools/refactor/rename" c := loader.Config{} c.Import(…

goのコードの改行の情報はASTには含まれず、token.FileSetに格納されているという話

ASTを触る際にコメントの取扱いがだるいと一部で話題ですが。コメントの他にも取扱いが面倒なものがあります。それが改行の情報です。というよりもコードの字面上の情報を取り除いて取り扱いやすくした状態がASTなので装飾用の情報が入っていないというのは…

goでstructの定義を見てあれこれするのに、ast.Fileを直接見るよりtypes.Packageを参照したほうが楽(かもしれない)

goでstructの定義を見てあれこれしたいことがある。特にコード生成などの文脈が多い。このような時に巷の記事や情報などではASTをがんばって解析するという方法が紹介されている事が多い。それよりもtypes.Package経由で*types.Objectを触ったほうが便利だよ…

pythonのastモジュールに不満がでたらlib2to3のコードを使ってみよう

はじめに pythonのコードをparseするためにastモジュールが用意されていたりする。 このモジュールはpythonのコードをparseしてvisitor的なものでastをtravarseしてなどと便利ではあるのだけれど。 コメントなどの情報が消えてしまうなどの不満が出ることが…